3ヶ月以上のフランス留学を検討されている方は、学生ビザの発給が必ず必要となります。必要書類などもありますので、事前にチェックしてスムーズに手続きができるよう準備をしましょう。
■もくじ(ページ内リンク)
留学先の高等教育機関(または語学学校)の仮入学許可証を取得する
予備登録手続き (DAP) BlancheおよびJauneの手続き
ビザの手続きについて
フランス留学をするにあたって、受け入れ先の高等教育機関(または語学学校)と留学の形態を決めますが、その後に3つの手続きが必要となります。
■留学先の高等教育機関の仮入学許可証を取得する
■フランス政府留学局・日本支局(Campus France)への登録・面談
■在日フランス大使館でのビザ申請(必要書類の提出)
この記事では「A.留学先の高等教育機関の仮入学許可証を取得する」についてのご紹介をいたします。滞在期間が3ヶ月を超える場合の長期留学には、必ずCampus Franceの登録と、フランス大使館へのビザ申請が必要となります。
留学先の高等教育機関(または語学学校)の仮入学許可証を取得する
フランス留学のための学生ビザを申請する際、提出を求められるのが留学先の仮入学許可を証明する用紙です。語学学校の場合、入学申請書類と預金残高の証明書などの必要書類を提出すると入学許可が下りることが多いようです。しかし、教育機関によって登録の手続きは異なりますので、留学先のホームページなどを参照、または担当者と連絡を取りながら、一つずつ進めていきましょう。
また、ビザ申請時の面談には必ず原本が必要となりますので、仮入学許可証の原本を郵送してもらうよう、留学先にお願いしましょう。フランスからの郵送となると、書類の到着に時間がかかってしましますので、Campus Franceでの面談日まで、日にちの余裕を持って依頼しましょう。
予備登録手続き (DAP) BlancheおよびJauneの手続き
大学学部1~2年次、医学系教育課程1年目または建築大学に登録を希望する場合、Campus Franceを通じて予備登録手続き(DAP)枠でのオンライン応募が必要となります。フランス大使館文化部を通じて、予備登録手続きを行うことが義務付けられています。ちなみに、Blancheは大学学部及び医学系教育課程1年次のため、Jauneは建築大学(全課程・学年を対象)のための予備登録手続き(DAP)枠です。
以下に手続き方法の概略をまとめます。BlancheとJauneで、基本の流れに大きな違いはありません。
Campus Franceの「Étude en France」でご自身のアカウントを作成した後、ご自身のアカウント内の「フランスの学校に応募する場合」という項目からオンラインフォームを作成、必要書類を添付し、Campus Franceを通じて志望する高等教育機関に応募します。志望分野は1つで教育機関は3つまで応募可能(建築大学の場合は2つ)。
その後、Campus Franceにて予約をし、面接を受けた上で(3月半ばまで)、志望校からの判定を待つことになります。
合否は基本的に第一志望から順に判明し、最終的に6月上旬までにはすべての結果が出揃いますので、ご自身のアカウント内にある「受入許可が下りている場合」という項目において、受入許可書のPDFをダウンロードして下さい。
最後に、在日フランス大使館ホームページからビザ申請日を予約。受入許可書とその他必要書類を持参の上、大使館でビザを申請という流れになります。
具体的な手続きの方法や日程、必要書類等については以下をご確認ください。
http://www.japon.campusfrance.org/ja/dap-blanche-jp (DAP Blanche)
http://www.japon.campusfrance.org/ja/dap-jaune-jp (DAP Jaune)
予備登録手続き(DAP)の応募期限は定められているため、期限を厳守しなくてはなりません。間に合わない場合は次の面接に進めなくなってしましますので、注意が必要です。また、予備登録手続きで応募申請をする場合、TCF-DAP(フランス語学力試験)やTEF(フランス語能力検定試験)の結果やDELFやDALFなどのフランス語資格を取得することによって、フランス語の能力を証明することが必須となっています。
予備登録手続き期限に間に合うように、試験の時期を把握し、フランス語能力を証明できるようにしておきましょう。
なお、志望分野と高等教育機関への応募は1分野・3機関(建築大学の場合は2機関)となり、日本の大学受験のように幅広く無制限に応募できるわけではありません(あくまでDAPのみの応募の場合)。しっかり目標を定めた上で、応募したいですね。
Hors DAP(DAP枠外)の手続き
以下の高等教育機関及び課程に関しては、Campus Franceを通じて「DAP枠外」の手続きを行うことで、各課程への登録を進めることができます。こちらはCEFオンラインシステム加盟校を希望するか、CEFオンラインシステムに加盟していない教育機関を希望するかによって応募方法が異なります。
・大学学部2年目
・大学学部3年目(最終学年)
・修士課程
・工学系グランゼコール
・経営学系グランゼコール
・美術大学
http://www.japon.campusfrance.org/sites/locaux/files/japon/page/181572/Etablissements%20adhérents%20à%20la%20convention%20CEF.pdf(CEFオンラインシステム加盟校リスト)
応募方法は予備登録手続き(DAP)枠とほとんど同じ流れです。Campus France内の「Étude en France」にてご自身のアカウントを作成した上で、オンラインフォームを完成させ、志望コースを選択した上でCampus Franceに提出します。その後、Campus Franceにて面接を受け、志望校からの合否判定を待ちます。
CEFオンラインシステムに加盟していない教育機関の場合は、希望されている教育機関へ直接申請し、許可証が届いたら学生ビザを申請します。「Étude en France」内の「受入許可が下りている場合」ページで受入許可証のPDFをダウンロードし、在日フランス大使館ビザセクションにて学生ビザの申請を行ってください。
具体的な手続きの方法や日程、必要書類等については以下をご確認ください。
http://www.japon.campusfrance.org/ja/hors-dap-jp(DAP枠外)
こちらも応募期限が厳しく定められていますので、早めに準備をすることをおすすめいたします。
DAP枠外で応募をする場合は留学生自身で直接、入学希望の高等教育機関へ応募し受入許可を取得し、各教育機関が設定した応募期間内に手続きを進めることとなります。機関や専攻によって締め切りは異なりますので、各教育機関のホームページ等からしっかりと確認するようにしましょう。