渡航のテクニック
クルーズ旅行に海外旅行保険は必要か?キャンセル費用も注意
クルーズ旅行とは、大型客船で海上を移動し、現地で観光などを楽しむ旅行のことです。海外旅行では飛行機で目的地まで行き、現地のホテルなどに滞在することが一般的ですが、クルーズ旅行では船で目的地まで向かい、船に滞在するスタイルになります。クルーズ旅行の魅力とともに注意点について紹介していきます。
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クルーズ旅行の魅力
船旅と聞くと、時間がかかるイメージや船酔いをするのではないかという不安を抱く方もいるかもしれません。フェリーなどの小型船は揺れやすくなってしまいますが、クルーズ旅行で乗船する船は、充実した設備と横揺れ防止の装置が搭載されています。また、大きな船ほど揺れにくくなりますので、船酔いはしづらいです。
客船の中にはショーやミュージカルが行われる場所や、シアター、カジノ、エステ、プール、スポーツジムなど多くの設備があり、買い物できる場所やレストラン、バーなども充実しており、一日中楽しむことができます。クルーズ旅行の最大の魅力は、船の中で食事ができ、食事代や船内施設の使用料は基本的に旅行代金に含まれているということです。それに加え、目的地に着いて、観光する際や他の目的地へ移動する際に大きな荷物を持ち歩く必要がないという点も魅力のひとつと言えます。
クルーズ旅行のメリット
クルーズ旅行では海上を移動するため、非日常感を味わいながら、複数の観光地を回ることができ、移動時間も楽しむことができます。船内では、日替わりのイベントなどもたくさんあるので、子どもも飽きることなく、旅行を楽しめるのが魅力です。また、通常では、長距離移動をして観光する場合、ホテルを変える必要があるため、その都度、大きな荷物を持ち歩き、荷造りと荷解きをする必要があります。
しかし、クルーズ旅行の場合は、ホテルの客室ごと移動しているようなものなので、小さなお子様連れの家族旅行や高齢の方にも負担が少ないです。レストランやカフェをはじめ、ビュッフェスタイルやファストフードなど豊富なメニューが揃えられているため、好き嫌いの多い方にも安心して食事を楽しむことができます。
クルーズ旅行の場合、交通費や宿泊費、食事代、エンターテイメント費など基本的にすべて含まれた金額の料金です。クルーズ旅行をされる場合、追加料金がかかるような特別なレストランなどを利用しなければ、意外と安く旅費を抑えることができます。
クルーズ旅行のデメリット
クルーズ旅行では多くの観光地を回ることができますが、ひとつの観光地に1日程度しか停泊しないため、停泊場所から離れた場所を観光することが難しい点やゆっくり観光できない点にデメリットがあります。船での移動は飛行機に比べ、時間がかかってしまうため、旅行期間を長く取る必要もあります。
船内には様々な国の人がいて、公用語も英語であることが多いため、英語が話せない方にとっては不安を感じる方や騒がしい船内に慣れることが難しいと感じる方もいるようです。また、乗船する船によりますが、夕食時や決められた日にフォーマル衣装が必要になることがあります。多少荷物は増えてしまいますが、最低でも1着はフォーマル衣装を持参しておくと安心です。とはいえ、素敵な衣装で船上ディナーを楽しめるというのは魅力的ですよね。
クルーズ旅行でのコミュニケーション
クルーズ旅行では、様々な国の人と長い船旅をともにするため、多様な文化に触れることができます。施設を利用する際などに顔を合わせる機会が増え、友人ができることもあるでしょう。また、夕食時には、広いテーブル席だと相席になる場合もあります。その時には英語でコミュニケーションを取る必要が出てくるかもしれません。しかし、様々な国から乗船している人がいるため、中には英語が苦手な方もいらっしゃいます。
言語の壁はあっても、他国の方と話しをする機会はなかなか無いですよね。積極的にコミュニケーションを取るのもクルーズ旅行の醍醐味のひとつだと考えると、旅行がより一層楽しいものになりますね。
クルーズ旅行での船酔い対策
クルーズ旅行では、旅行の大半を海の上で過ごすことになります。普段から乗り物酔いが激しい方は船酔いを心配されるかもしれません。基本的にクルーズ旅行で乗船する船はフィン・スタビライザーという横揺れ防止の設備が搭載されています。これは、通常時の船の揺れを70%~90%程度軽減させるものです。フィン・スタビライザーが搭載されていても、まったく揺れないというわけではありません。そのため、なるべく波が穏やかなコースを選んだり、船はできるだけ大きいものを選んだりするとさらに船が揺れづらくなります。また、客室はなるべく船底に近く、重心に近い内側の部屋が揺れを感じにくいとされています。また、空腹でも満腹でも船酔いは起こりやすくなってしまいます。ビュッフェだとついつい食べ過ぎてしまいますが、食事の量を調整することや、ゆったりした服装を選んで身体に負担のかからないようにしましょう。
大型客船には原則として医務室があり、医師や看護しも乗船していますので、万が一の時には対応してもらうことも可能です。
クルーズ旅行に海外旅行保険は必要か?
クルーズ旅行の際に注意する点があります。クルーズ旅行は、基本的に海の上にいることになります。そのため、万が一、病院に行かなければならない状態になってしまった場合、ヘリコプターで近くの病院に運んでもらう事態も考えられます。近くの病院が海外である場合、高額な医療費に加え、ヘリコプターの料金も支払わなくてはなりません。
クルーズ旅行は、閉塞的な空間のため通常よりも感染症にかかる可能性が高くなります。船内にある医務室では簡単な処置しかできません。重症なケガや病気になってしまった場合はヘリコプターで病院へ運ばれることになるため、注意が必要です。
海外旅行保険はクルーズ旅行中も補償されますので、クルーズ旅行前には、海外旅行保険へ加入しておくことをオススメします。海外旅行保険に加入する際、補償内容にも注意が必要です。万が一の時に備え、治療費用や救援者費用は無制限のものに加入しておくことが望ましいです。なぜなら、治療費以上にヘリコプターなどでの搬送代金が高額になることが多いからです。また、さまざまな国を経由するクルーズ旅行では、どの国で治療を受けるのか分からないため、医療水準が想像できません。
クルーズ旅行の際に一緒に加入することを勧められるものにクルーズ用の保険があります。クルーズ旅行取消費用補償特約として一部の保険会社で取り扱っており、海外旅行保険に付帯することが可能です。クルーズ旅行取消費用補償特約とは、やむを得ない事情でクルーズ旅行をキャンセルしなければならなくなってしまった場合のキャンセル料を補償してくれるものです。定員が4名以下の客室を予約しているなどの条件がありますので、契約前にご確認ください。また、最近では旅行のキャンセル料を保険金として受け取れる旅行キャンセル保険に加入される方も増えました。各社の旅行キャンセル保険の特長は「旅行キャンセル保険を徹底比較」のページでご確認いただけます。
クルーズ旅行のキャンセル料は一般的なツアー旅行に比べ高額になることが多く、2ヶ月以上前のキャンセルでもキャンセル料が発生してしまう場合があります。そのため、事前に海外旅行保険にクルーズ旅行取消費用補償特約を付帯しておくか、旅行キャンセル保険に加入しておくと安心ですね。
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この記事を書いた人
伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)