海外旅行保険の選び方
【海外旅行保険】海外での車の運転、注意と補償について
海外旅行先で、国によっては電車やバス等の交通の便があまり良くないところがあります。滞在先のホテルの近くで観光をしたり、タクシーで移動できるくらいの距離なら車は必要ありませんが、遠方へ行く場合には、現地でレンタカーを借りて、車移動をすることも必要になるかもしれません。交通法の違う海外で車を運転するにはどのような手続きをし、どんなことに気を付けたらいいのでしょうか。
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国際運転免許証を取得する
日本の普通自動車運転免許証を取得していれば、警察署の運転免許課や運転免許センターなどで国際運転免許証の申請をすることができます。日本の運転免許証とパスポート等を持参すれば、基本的には即日発行することが可能です。警察署で申請する場合は発行までに2週間ほどかかる場合もありますので、注意が必要です。
免許証の写真は申請場所で撮影してもらうこともできますし、事前に縦5cmと横4cmのサイズ指定をして撮影し、持って行くこともできます。写真は、両目が髪の毛などで隠れておらず、正面を向いて顔がはっきりと分かるもので、申請前6ヶ月以内に撮影したものである必要があります。国際運転免許証の有効期限は1年間なので、旅行の日程に合わせて申請に行くことをオススメします。
日本とは違う海外の交通ルール
日本では、車両は左側通行ですが、海外では、右側通行であることが多いです。そのため、車のハンドルも左側の車が多く、注意が必要です。また、信号のルールとして、基本的なルールは同じですが、アメリカではのように、右折する際に赤信号だとしても一旦停止して安全確認をした後であれば右折してもいいなどといった、日本とは違ったルールがある国もあります。
また、高速道路が無料のため、日本のように料金所がない国もあり、一般道と高速道路の区別がつきにくく、速度の違いに驚く場合があるかもしれません。料金所のある高速道路の場合は釣り銭が必要かどうかで進むレーンが変わる場合もあるため、注意が必要です。
信号のない交差点は日本では限られた場所にしかないですが、海外には多く存在します。それはラウンドアバウトと呼ばれる交差点ですが、一般的に、右回りか左回りかが国によって決まっており、基本的に先に入った車が優先です。入る車より出る車を優先し、一方通行です。慣れるまでは交差点に入るのが難しく感じるかもしれません。
踏切を通過する際の交通ルールも違う場合があります。日本では必ず踏切の前で一旦停止し、安全確認してから通過するのが決まりですが、海外では踏切はスピードを変えずにそのまま通過するのがルールの国も多くあります。また、国によってはスクールバスの追い越しは禁止している国もありますので、気を付ける必要があります。
海外のレンタカー
海外旅行先でレンタカーを借りる時に気を付けたいのが、海外の車は一般的にマニュアル車であるということです。左ハンドル車が多いため、慣れるまでは時間がかかる可能性がありますので、マニュアル車の運転に慣れていない場合は、レンタカーを借りる際にオートマチック車を希望して借りることをオススメします。
国によって、レンタカーは21歳以上からでないと借りられない場合もあります。さらに、25歳以下の場合は追加料金を払う必要になる場合もあるため、しっかり確認してからレンタカーを借りる必要があります。また、車を借りる時に任意保険への加入を勧められる場合があります。日本の自動車保険は海外で利用することができないため、加入するようにしましょう。
運転中に車のトラブルが起きてしまったら
車を走らせようとした時にエンジンがかからない時があります。その時はセレクトバーがPに入っているか確認します。Pに入った状態でもエンジンがかからない場合は、バッテリーが上がってしまっている可能性が考えられますので、レンタカー会社に連絡する必要があります。
それとは逆に、エンジンが止まらなくなってしまう場合もあります。ブレーキをしっかり踏みつつギヤを入れてわざとエンストさせます。それでも改善しなかった場合は、すぐにレンタカー会社に連絡しましょう。他にも、エンジンルームからの異音や異臭には注意する必要があります。突然の火災につながる場合もありますので、すぐに車を安全な場所に停め、離れた場所からレンタカー会社に連絡をします。
また、高速道路などでタイヤのパンクなどのトラブルに遭ってしまった場合は、ハザードランプを出し、後方の車に合図を出してから、車を停められる場所に停車させ、発炎筒やハザードランプなどをつけて後ろから来る車に衝突されないようにします。自分でタイヤ交換をできる場合にも、レンタカー会社に事前に連絡を入れるようにしましょう。
海外旅行先で交通事故に遭ってしまった場合
万が一、海外旅行先でレンタカーを借り、事故に遭ってしまった場合、どのような対処をすれば良いのでしょうか。まずは、日本で事故に遭ってしまった場合と同じように、現地の警察に連絡をします。現地の言葉で状況を説明する自信がなければ、加入している海外保険会社の日本語サポートを利用することもできます。
日本語サポートは補償内容によってついていたり、ついていなかったりしますが、24時間対応が一般的であり、事故以外にも病院にかかることになった際などに心強いため、加入しておくと安心だと思います。
海外では、大きな事故の場合は警察が駆けつけますが、軽微な事故の場合は警察が来ないこともあります。そのため、事故の後、自分で警察へ事故報告をする必要があります。事故に遭った時には、事故相手の名前や電話番号、住所、勤務先、ナンバープレート、車種や車の色、保険会社名と保険証券番号などを控えておくようにしましょう。運転免許証と保険証券を見せ合うことが望ましいです。
事故の後、警察に連絡をしたら、レンタカー会社にも連絡をする必要があります。保険会社への連絡などは、レンタカー会社の指示に従い、行うとスムーズです。
自動車保険の注意点
日本で加入している自動車保険はその車自体にかかっている保険であることが多いため、海外でレンタカーなどを借りた時には使うことができません。加入している自動車保険に他車運転危険担保特約が付帯されている場合にも日本国内での事故リスクを踏まえた上での保険であるため、海外では適用できないなどの条件がありますので、事前に保険会社に問い合わせておく必要があります。
海外旅行に行く際に加入している海外旅行保険にも自動車運転者賠償責任担保特約を付帯することができます。海外旅行保険についている賠償責任保険では車を運転している時に発生した事故については補償されないため、車を運転する際には別途で付帯させる必要があります。
また、保険会社によっては、自動車運転者賠償責任担保特約が適用される国が限定されている場合がありますので、自分がレンタカーを利用しようと思っている国を事前に確認しておくと安心だと思います。
レンタカーを借りる時に一緒に任意保険に加入する方法もあります。国によっては、レンタカーを借りる際に任意保険に加入することが必須条件の場合があります。しかし、現地で加入する場合は、補償内容を現地の言葉で確認する必要がある上に、補償の上限額が500万円前後に設定されていて、実際に事故を起こしてしまった場合には保障が足りないことがケースがあるので注意が必要ですね。
そのため、海外旅行先で車に乗る予定がある場合には、日本にいる間に海外旅行保険に自動車運転者賠償責任担保特約を付帯しておくと安心だと思います。
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この記事を書いた人
伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)