海外旅行保険の選び方

【海外旅行保険】海外赴任が決まったら確認しておきたいこと

海外への赴任が決まった方は、長期滞在の準備などでお忙しいと思います。渡航の準備にあたって海外旅行保険が必要になりますね。海外旅行保険は渡航目的に合わせてご加入いただきます。駐在員としてご渡航される場合は駐在保険を選びましょう。海外赴任が決まって、注意すべき点についてご紹介させていただきます。

■もくじ(ページ内リンク)

海外駐在員と現地就職

海外赴任が決まったら

住民票はどうするか

生命保険はどうなるのか

駐在用の海外旅行保険

海外駐在員と現地就職

外務省の統計によると、海外に在留する日本人は年々増え続けています。海外に在留する日本人は長期滞在者と永住者に分けられ、仕事などで海外に駐在している人は長期滞在者にあたります。海外で会社員として働く場合、「海外駐在員」と「現地で採用されて、就職」に分けられます。この形態によって、海外旅行保険の加入できるかどうかが変わってきます。。

日本の企業に在籍し、海外へ赴任をすることになった場合は駐在用の海外旅行保険に加入することはできますが、海外の現地企業に就職をされる場合は、海外旅行保険へ加入することができません。

なぜ現地企業へ就職する場合は、海外旅行保険に加入することができないのでしょうか。それは、海外旅行保険の前提が、必ず日本に帰国することを条件として、出発から帰国するまでを保険期間として掛けるためです。現地企業へ「就職」となると、いつ日本に戻ってくるのかが分からないので、海外旅行保険へ加入することができないのです。もし、現地企業に就職することが決まったら、現地の保険に加入することをおすすめいたします。

海外赴任が決まったら

海外赴任が決まったら、海外へ渡航する前にいくつか済ませておく手続きが多数あると同時に、現在の住まいをどうするかも考えなくてはなりません。ご結婚されてお子様がいらっしゃる方は、ご自身のみ海外へ赴任するのか、家族全員で赴任するのかというのも限られた時間の中で決める必要があります。まずはご自身が赴任する地域の情報を収集し、家族でよく話し合って決めなくてはなりません。

中でも、渡航する地域で流行している感染症の有無などを含めた医療、衛生状況の情報や子どもの学校、治安についての情報はチェックしておくと大まかな計画も立てやすくなりますね。

住民票はどうするか

1年以上海外へ渡航される方は、基本的に「海外転出届」を提出する必要があります。海外転出届を提出することで、現在お住まいの地域から住民票が無くなるため、住民税を払う義務がなくなります。また、国民健康保険や国民年金の支払い義務がなくなります。

ただし、国民年金に関しては、将来の年金額に関係してきます。転入手続きをして再び払い始めるまでの「支払いしていない期間」はカラ期間として受給資格期間には含まれますが、年金額に反映はされません。海外滞在中であっても、手続きをすれば国民年金の任意加入をすることができます。

また、住民票を抜くと、印鑑証明が取れなくなるということや、住宅ローンの控除を受けられなくなってしまいます。これらの書類が事前に必要な場合は住民票を抜く前に用意しておくようにしましょう。

 

生命保険はどうなるのか

海外赴任が決まる前から加入していた生命保険などは、保険料を支払っている限り契約は有効です。海外赴任中に死亡してしまった場合や、入院してしまった場合でも保険金の請求をすることはできます。しかし、一般的に保険金などを海外に送金することはしていないので、通常よりも保険金の受け取りに時間がかかってしまう可能性があります。

海外への赴任が決まったら、加入している生命保険の保険会社へ連絡して、必要書類を提出しておくようにしましょう。また、保険料については国内にいる代理人が支払う方法や、国内にある本人の口座からの引き落としなど払込方法、前納や一括払いで支払う方法があります。保険会社によっても払込方法などは異なりますので、海外への長期渡航が決まったら、保険会社へ必要事項などを確認してください。

駐在用の海外旅行保険

前述している通り、海外に滞在していても保険金の請求はできます。しかし、海外での医療費は全額自己負担になるため、高額になる傾向にあります。そのため、生命保険などで手術給付金を受け取れたとしても、ご自身が負担しなければならない金額が発生してしまう可能性が考えられます。

さらに、生命保険は医療費を支払った後に請求するため、海外旅行保険のようにキャッシュレスメディカルサービスを利用することができません。キャッシュレスメディカルサービスとは、病院にかかる前に24時間日本語サポートのデスクへ連絡すると、保険会社と提携している病院を紹介してもらうことができます。提携病院で医師の診察や治療を受けると、医療費の請求は直接保険会社へ行くためご自身で立て替える必要がありません。医療費の心配をせずに病院へいけるのはとても安心ですよね。サポートデスクへ連絡していただくと、必要な場合は救急車の手配や通訳の手配などもしてもらえますので、困った時はまず保険会社のサポートデスクへ連絡しましょう。

海外旅行保険の駐在用は、長期渡航になることを見込んで設計されているため、滞在先の居住施設に置いていた家財や身の回り品も補償の対象となります。

また、ご家族様もご一緒に渡航される場合は「家族総合賠償責任」という特約を付けると安心です。「家族総合賠償責任」とは子どもが誤って他人にケガをさせてしまったときや、失火によって借りている家を全焼させてしまった時など、法律上の損害賠償責任を負ったとき帯同のご家族様全員が補償の対象となります。

駐在員用の海外旅行保険をご検討の方は海外旅行保険比較サイト「i保険」駐在保険ページをご覧ください。

お電話で海外旅行保険の資料請求・お問い合わせはこちら【通話無料】募集代理店:アイ・エフ・クリエイト0120-207-207【受付時間】9:30~18:00(日曜、祝日は除く)

この記事を書いた人

伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)