海外旅行保険の選び方
70歳以上で加入する海外旅行保険で知っておきたいこと
定年退職後に旅行を楽しんだり、家族で海外旅行へ行ったりと、70歳以上の方が旅行へ出かける機会も増えており、一年を通して温暖なハワイや近隣の台湾などは、シニア層に人気のある地域といわれています。70歳以上の方は海外旅行保険に加入することができるのか、不安に感じている方もいらっしゃると思います。
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飛行機内で快適に過ごすには
飛行機の座席では自由が制限されているので、あまり大きく動くことができません。長時間同じ体制でいるとエコノミークラス症候群になりやすいため、スリッパを持ち込むことや着圧ソックスを履くなどして血栓ができないよう注意することが必要です。また、腰に当てるクッションや耳栓、アイマスク、U字型の枕などを機内に持ち込んでおくと、フライトの時間が長くても快適に過ごすことができます。
エコノミークラス症候群は長時間足を動かさず、同じ姿勢を続けることで血栓ができ、その血栓の一部が肺の方へ流れて血管を塞いでしまうため、死に至ることもあります。症状は大腿から下の脚が赤くなったり、晴れ胸痛や呼吸困難などが出てきます。エコノミー症候群は、予防することが最も大切で、長時間同じ姿勢を続けないことやこまめに水分補給をすること、足を動かすことで予防できるといわれています。
長時間のフライトをされる際はゆとりのある服を着用してベルトをきつく締めないこと、脚を組み替えたり、機内を歩くなどの軽い運動をすることで血栓ができるのを防ぎましょう。また、喫煙の習慣がある方、妊娠中や生活習慣病の方、血液の固まりやすい人は特に注意が必要となりますので、渡航前にかかりつけの医師へ一度相談してください。
エコノミークラス症候群は脚の痛みやむくみが出てきます。異常を感じた場合は、ふくらはぎを軽くもんだり、足首を回すなどの対策をする必要があります。水分を摂りすぎるとトイレが近くなると思われる方もいると思いますが、水分をたくさん摂り、トイレに行くことは、エコノミー症候群の予防になりますので、水分補給はしっかり行いましょう。
鼻炎などを患っている場合には、飛行機内の気圧の変化で中耳炎を引き起こすことがあります。鼻の病気を患っている場合には、飛行機に搭乗する前に鼻の通りを良くする薬を使うなどの対策をしてから飛行機に搭乗すると安心です。耳栓をしたり、離着陸時にガムを噛み、意識して唾液を飲み込むようにすると、中耳炎になりにくいと言われています。
航空会社によっては、シニア向けのサービスとして、事前に申し込むと機内用の車椅子を貸し出してくれたり、優先的に搭乗できるなどのサービスを受けることができます。
安全で楽しい海外旅行にするコツ
渡航先と日本の時差が4時間以上ある場合には、時差ボケが発生してきます。西へ向かうのに比べ、東へ向かう方が時差ボケを感じやすいと言われており、眠気や不眠、疲労感、食欲不振などが主な症状として現れます。人間の体内時計は太陽光によって調整されていますので、昼間は日光を浴びて軽く運動をしたり、現地の時間に合わせて食事や睡眠を取るようにすると、時差ボケの対策になります。
また、滞在先のホテルや飛行機の機内は乾燥していることが多いためマスクを着用したり、ホテルでは、タオルを濡らして部屋に干しておくだけでも乾燥対策になります。感染症予防のためにも、乾燥対策はしっかり行いましょう。また、日本のように水道水を飲める地域は海外では多くありません。慣れない土地でお腹を壊してしまうと楽しい海外旅行も台無しなので、なるべくミネラルウォーターを購入するようにしましょう。食べ物についても、生ものは避けて加熱調理されているものを食べるようにすると、食あたりになる確率が減ります。
海外で体調不良になってしまった場合は、風邪や食あたりのような症状であっても、感染症にかかっている可能性もあります。場合によっては市販約を飲むことで悪化してしまうこともありますので、なるべく早くお近くの病院を受診するようにしましょう。
海外で治療を受けたとき、日本の公的医療保険を利用することができません。治療にかかった費用は全額自己負担となってしまいますので、高額になるケースが多く、国によっては保険に加入していないと診療を受けられない可能性もあります。海外旅行保険に加入していれば、契約した補償金額を限度として医療費用が支払われますので、安心して治療を受けることができます。また、保険会社では24時間年中無休で日本語対応のサービスを利用できますので、サポートデスクへ連絡すると、通訳をしてもらえたり、近くの医療機関を紹介してもらえたりと充実したサポートを受けることができます。さらに、キャッシュレスサービスも利用できるため、医療機関を受診した場合はご自身で医療費を立て替える必要が無く、お金の心配をしないで病院に行けます。こういったサービスが付帯されていると非常に心強いですよね。
海外での高額な保険金の支払い例ページでは、実際に海外でかかった医療費の一例を確認して頂くことができます。
70歳以上の海外旅行保険の加入方法
70歳以上の方は、海外旅行保険に加入できないと思われがちですが、健康上の問題が無いなど告知内容によっては、インターネット上で契約できる保険会社もあります。また書面での契約も、高齢者用のプランが設定されている保険会社もあり、70歳以上でもご契約は可能です。
持病をお持ちの方でも、内容によっては加入できる場合がありますが、保険会社の審査が必要となりますので、ご渡航の2週間ほど前に一度お問い合わせいただくと余裕を持って、準備することができます。
また、クレジットカード付帯の海外旅行保険は年齢制限がないことが多いため、お手持ちのクレジットカード会社へ事前に確認しておくと安心です。ただし、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、付帯されていない補償があったり、補償金額が低く設定されていることが多いため、一般の海外旅行保険にも契約することで補償を手厚くされる方もいらっしゃいます。
なお、クレジットカード付帯の海外旅行保険は該当のカードを海外に持っていくだけで補償される自動付帯と、補償を開始するには旅行代金を該当のカードで支払うなどの条件が必要な利用付帯がありますので、事前に確認しておく必要があります。
もしも何かあった時困らないために、必ず海外旅行保険に加入してから渡航しましょう。海外旅行保険をご検討の方は海外旅行保険比較サイト「i保険」をご覧ください。
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この記事を書いた人
伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)