海外旅行保険の選び方
子どもの海外旅行保険は必要?
夏休みや冬休みなどに、子どもと一緒に海外旅行へ行けたらとても嬉しいですよね。子どもと行く海外旅行は事前にしっかりと準備をしてから渡航することが大切です。海外旅行へ行く時に準備するものや注意するべきことにはどんなものがあるのでしょうか。
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子どもと楽しく飛行機に乗るために
海外へ渡航する際は、飛行機で移動することが多いと思いますが、旅先によっては長時間のフライトになってしまう場合もあります。移動中、おとなしく眠っていてくれれば良いですが、なかなかそんな風にはいかないですよね。逃げ場の無い空間で長時間過ごさなくてはならないと「泣き出してしまったらどうしよう」などと不安を感じてしまいますよね。
飛行機で移動する際、気圧の変化に伴ってどうしても耳に不快感を抱いてしまいます。子どもは耳抜きが苦手な子も多く、痛くなって泣き出すこともあります。あくびをしたり、つばを飲み込むなどをすることで耳抜きをすることができますので、アメや飲み物などを適度に与えてこまめに観察し、子どもが痛がる前に対処するようにしましょう。
じっとしていることが苦手な子にとって、何時間も飛行機に乗っていることは大変です。どうしても動きたい場合は、シートベルト着用サインが消えてから、手をつないでゆっくり機内を歩くのもひとつの手です。また、普段使っているお気に入りのおもちゃや携帯ゲーム機などを持って行くと暇つぶしになります。機内でおもちゃをくれることもありますので、ぐずりだしそうな時は添乗員さんに相談してみるのもおすすめです。
飛行機での移動は離着陸時など、席を立つことができない時があります。出発前に事前にトイレを済ませておきましょう。
子どもと海外旅行をするときの注意点
航空券を購入する際、子どもの年齢や座席を利用するかしないかによって料金が変わります。航空券は一般的に3歳から料金が発生し始めます。ただし、3歳未満でも座席を利用する場合は料金がかかる場合や赤ちゃんも飛行機に乗る場合はバシネットというベビーベッドが利用できることもありますので、事前に連絡し、確認しておくようにしましょう。なお、搭乗後の機内や空港などはかなり空調が効いていますので、羽織るものや長時間のフライトをする際は、マスクなどを持っていくと乾燥対策・風邪対策になります。
また、日本と海外では、文化や法律が異なります。慣れない土地で子どもを1人にすることはないかと思いますが、子どもを1人にすることを法律で禁止している国もありますので、迷子になってしまわないよう気を配る必要があります。
海外で起こりやすい子どもの病気
海外では、食べ物や飲み水でお腹を壊してしまうことがあります。子どもの免疫力は大人ほど強くないので、重篤になるケースがあります。さらに、指しゃぶりをする子も多いので、お腹を壊しやすい傾向にあります。神経質になる必要はありませんが、手洗いうがいや、口に入るものは気をつけるようにしましょう。
子供は蚊に刺されやすいため、マラリアやデング熱が流行している地域へ渡航される場合は、外出前に虫よけスプレーを使用することや、長袖と長ズボンを着用させるだけでも効果的です。特にマラリアやデング熱などの感染症は、子供が発症すると重篤になりやすいので、蚊に刺されないように注意してください。。予防接種などで事前に予防できる感染症もありますので、渡航前にワクチンの接種をさせておくことも大切です。
なお、海外では狂犬病を持っている動物もいるので、むやみに動物に触らせないこと、もし触ってしまったら必ず手洗いうがいをすることや、日差しを浴びすぎないよう日焼け止めをこまめに塗り、帽子をかぶせるようにしましょう。熱中症になりやすいため、こまめな水分補給を心がけてください。
子どものための海外旅行保険
大人と同じ感染症にかかっても子どもは重症化しやすい傾向になります。また、小さな子は症状を上手に伝えられないことも多いので、海外で体調を崩したり、怪我をしたりしてしまった時は、なるべく病院を受診するようにしましょう。滞在先ホテルの近くに病院があるか調べておくことや、海外旅行保険へ加入しておくと安心です。
海外では日本の健康保険を使うことができないので、病院にかかった際は全額を自己負担しなくてはなりません。そのため海外では、高額な治療費や入院費が請求される傾向にあります。また、治療費用だけではなく緊急搬送が必要な時は、救急車やヘリコプターをチャーターする場合があります。日本では無料の救急車ですが、有料の国も多く、保険に加入していないと診療を断られてしまうケースもあるようです。
海外旅行保険は、治療の費用はもちろんのこと搬送にかかる費用も補償の対象となりますので、高額になりがちなヘリチャーター時にも安心です。
高額な保険金の支払例のページでは、実際にお支払いした治療費用の一例をご確認いただくことができます。
大人が加入している海外旅行保険で子どもも補償されるのか
海外旅行保険は基本的に個人で加入し、本人のみが補償されます。しかし、保険会社によってはファミリープランといって、契約者本人と配偶者、子供などの家族を補償対象として一つの保険を契約することが出来ます。
また、クレジットカードに海外旅行保険が付帯されていることもあり、クレジットカード付帯の海外旅行保険にも家族特約が付いているケースがあります。家族特約では、クレジットカードを所持している本人と配偶者や子供も補償対象となります。ただし、カードによっては家族特約の対象となる家族の範囲が違っていたり、補償金額が充分ではないこともあります。
クレジットカード付帯の海外旅行保険の利用を検討されている方は、補償される家族の範囲や補償の金額を確認することや、ご自身がお持ちのカードが自動付帯か利用付帯かを確認しておくとことをおすすめします。自動付帯とは該当のカードを持参するだけで保険が有効になるのカードで、利用付帯とは利用条件を満たさないと保険が有効にならないカードのことをいいます。
万一の時にお子様を守るためにも、必ず海外旅行保険には加入しておきましょう。海外旅行保険をご検討の方は海外旅行保険比較サイト「i保険」をご覧ください。
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この記事を書いた人
伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)