海外旅行保険の選び方

【海外旅行保険】事故に遭う確率と治療費用について

いつ何が起こるか分からないというのは、日本にいても海外にいても同じことです。しかし、慣れない土地へ行くとなると、思いがけないアクシデントが起こっても不思議ではありませんね。実際に海外でスマートフォンや財布、荷物などの盗難被害や、急な病気やケガでの治療・入院といったトラブルにあった方は外務省の調べで年間約8,000人弱います(外務省 2021年 海外邦人援護統計調べ)
具体的な人数を聞くと、想像以上に多さに驚きますよね。これ程までに海外で何らかのトラブルが起きていることを考えると、とても他人事には思えません。

■もくじ(ページ内リンク)

海外旅行保険は何のために入るの?

海外での医療費は高い?補償額はどの程度必要?

高額な医療費が発生する事故に遭う可能性はどの程度あるのか?

ご自身の納得できる補償金額を選びましょう

海外旅行保険は何のために入るの?

海外旅行に行く際はあまりネガティブなことは考えたくないですよね。「トラブルはめったに起きることではない」「自分は大丈夫だ」と思いがちですが、意外にも危険は身近にあるものです。地域によって異なる習慣や法律は様々で、全てを把握することは困難です。さらに、現地の言葉が理解できず、コミュニケーションが上手に出来ないということもあり、海外旅行先でトラブル巻き込まれるリスクは高くなります。加えて、何でも相談できる人が身近にいないとなると、それだけでも不安になってしまいますよね。
海外で突然の病気やケガがあったとき、多額の治療費用がかかってしまうケースも少なくありません。そのため、事前に海外旅行保険に加入し、対策を取っておく必要があります。
海外旅行保険に加入するメリットとして、日本語対応のサポートサービスを利用できる点があります。また、サポートサービスを利用すると、保険会社の提携病院を紹介してもらえるため、ご自身は治療費用を支払わずに医療を受けられるサービスなどもあります。
為替レートなどを気にする必要も無いため、治療費用を立て替えずに済むのはとてもありがたいですよね。
トラブルもなく旅行を終えることができると、保険に加入する必要などなかったのでは?と感じることもあるかと思いますが「保険は万一の時に備えるお守り」です。もし、ご自身がトラブルに巻き込まれてしまった時、リスクに対処するため加入しておくと安心です。
事前に考えられるリスクに対処しておくことで、大きな損害を被ることを避け、海外旅行を思い切り楽しむことができます。

海外での医療費は高い?補償額はどの程度必要?

海外旅行をするだけでも多くのお金が必要です。できることなら、保険などへの支出はなるべく抑えたいですよね。
海外では日本の医療制度はあまり頼りにできません。高額な医療費が発生した場合、残念ながら全額自己負担をしなくてはなりません。万一、旅行中に病気やケガで病院へかかったとき、支払った医療費の一部を帰国後、健康保険から給付してもらえる制度があります。海外療養費制度といいますが、国内で保険診療と認められている医療行為のみが対象とされています。さらに、支払われる金額は国内で同じ傷病を治療した際にかかると予想される金額のうち、自己負担額を差し引いた額を返還します。

例)

海外で支払った医療費が140万円

日本で同じ治療をした際にかかる予想金額が100万円の場合

*自己負担3割(30万円)の方

 

日本での金額をベースとして換算 100万円の内、70万円が海外療養費返還されます。

自己負担額 *30万円+40万円=70万円

 

70万円が自己負担となります。

海外療養費で返還されても、自己負担額は高額になってしまうのは例を見ても一目瞭然ですね。
では、海外旅行中に入院や手術が必要になった場合、実際にいくら位の費用がかかるのでしょうか。
先進国といわれるアメリカやヨーロッパなどは医療水準が高いため、特に医療費が高くなりやすい傾向にあります。
入院、手術の治療費が数百万円を超えることもあり、多いときでは1,000万円以上かかってしまうというケースも少なくないのです。実際に過去の高額な医療費の事例を見ると、スイスで脳梗塞の治療を受けた方が約730万円の医療費を支払っています。なお、海外では救急車が有料なケース多く、場所によってはヘリコプターなどで搬送されることがあるため、高額な搬送費用がかかってしまう場合があります。
もちろん、治療費用が無制限の保険を選んでおけば安心ですが、補償額に制限があるタイプと比べると保険料が高くなってしまいます。選び方のひとつとして渡航先の医療事情と渡航期間を目安に補償金額検討されてみてはいかがでしょうか。
医療水準の高い地域や、渡航が長期になる場合は治療・救援にかかる費用を無制限にしておくと安心です。
詳細をご覧になりたい方は高額な保険金の支払い例をご参照ください。

高額な医療費が発生する事故に遭う可能性はどの程度あるのか?

実際に海外旅行中、怪我や病気になったという人が周りにいると思います。しかし、払うのが困難な程の医療費を請求されたことがある人は身近にいらっしゃるでしょうか。ジェイアイ傷害火災のデータでは、1,000万円以上の保険金支払額になった医療事故は2019年に7件発生したと報告されています。
また、300万円を超える医療事故は41件発生しています。さらに、保険金支払額が300万円を超える事故のうち、約半数が65歳以上のシニア世代であることがデータとして出ています。
転倒による骨折で入院が長引いてしまうケースや呼吸器疾患、心疾患、脳疾患などによって医療搬送が必要になり、医療費が高額になる傾向が高いようです。
2019年度の事故発生率は4.14%となっており、24人に1人の方が何らかの事故に遭っている計算になります。
この事故内容は病気やケガだけでなく飛行機が飛ばなかった、荷物を盗まれたなども含まれていますが、この内の約半数が治療費用や救援費用を受けています。

ご自身の納得できる補償金額を選びましょう

海外旅行に行くことが決まったら、海外旅行保険へ加入しましょう。特に先ほど記載している通り、シニア世代の事故件数が多いことから、シニア世代の方は必ず加入しておくことをオススメします。
もしも、現地で突然の病気やケガになったとき「治療費が高額になってしまったら」本当に気が滅入ってしまいますよね。
治療に専念したいのに、海外では支払いができないと判断されてしまうと、場合によっては治療を受けられない可能性もあります。
海外での事故は必ず起きるものではありません。しかし、誰の身にも起きる可能性があります。
万一トラブルに巻き込また時、支払う損失に比べると、お守りとして保険料を支払っておいた方が良いですよね。
ご自身に合った保険を選んで、安心して海外旅行を最大限に楽しみましょう!

海外旅行保険をご検討の方は海外旅行保険比較サイト「i保険」をご覧ください。

お電話で海外旅行保険の資料請求・お問い合わせはこちら【通話無料】募集代理店:アイ・エフ・クリエイト0120-207-207【受付時間】9:30~18:00(日曜、祝日は除く)

この記事を書いた人

伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)