海外旅行保険の選び方
飛行機の遅延やキャンセルに備える海外旅行保険の補償
海外旅行に行く際には、前もって滞在日数を決め、ホテルを予約し、帰国日に合わせて飛行機のチケットも取っておくのが一般的だと思います。しかし、飛行機は天候などの影響で予定通りに飛ばなかったり、欠航になってしまう可能性もあります。飛行機が欠航になると、予定よりも長く旅行先に滞在することが必要になり、その分、宿泊するホテル代や食事代、空港からの交通費などが予定よりも多くかかってきてしまいます。そんな時に利用できるのが、海外旅行保険の航空機遅延費用等補償特約です。
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航空機遅延費用等補償特約とは?
航空機遅延費用等補償特約とは海外旅行保険の補償のひとつです。乗るはずだった飛行機が遅延をし、他の便の手配も6時間以内にできなかった場合や、欠航・運休になってしまった場合、または予定通り乗った飛行機に遅延や着陸地の変更があり、経由予定地でうまく乗り継ぎができなくなってしまった場合などに負担した費用を補償することができます。
主に、飛行機の遅延や欠航が原因で予定より多く滞在しなければならなくなった分のホテルの宿泊費や食事代、ホテルまで移動するために必要となった交通費、家族や友人に連絡するための電話代や通信費などが補償されます。航空機遅延費用の請求には、遅延時間確認のための証明書や、その際にかかったレシートなどが必要となりますので、保管しておくことをオススメします。
また、補償金額は、保険会社によって違いはありますが、1~2万円という上限が決まっていることがほとんどですので、補償金額を超えてしまった場合は、超えた分を自己負担することになります。
飛行機が遅延した場合
飛行機の場合、電車などとは違い、15分程度の遅延は定刻として扱われることがほとんどです。一般的には、遅れても到着さえすれば問題ないという解釈が一般的だと思います。しかし、深夜の遅延や宿泊が必要になってしまった場合などには補償の対象になります。その場合、航空会社に責任のある遅延に関しては、航空会社が交通費や宿泊費などを補償してくれることもあります。しかし、ほとんどの場合が天気の影響など自然災害による遅延なので、航空会社は補償してくれないことが多いです。
飛行機が欠航になってしまった場合
飛行機が欠航になってしまうと、予定していた旅行の計画も変更せざるを得なくなってしまいます。ツアーなどで旅行の予定を立てていた場合には、飛行機が欠航になったことを理由にツアー自体が中止となってしまうこともあります。せっかく重い荷物を持って空港まで行ったのに、飛行機の欠航のせいで旅行に向かうことができないどころか、他の便の手配などで多くの時間を割かれてしまいます。
空港では欠航になってしまった便に搭乗予定だった人が多くいるため、振替便の手続きにも時間がかかってしまうことがほとんどです。
自宅にいるうちに欠航情報が分かっていたら、わざわざ空港まで行かずに、自宅で振替便の手配や予約していたホテルへの連絡がスムーズにできます。そのためには、空港へ向かう前に搭乗予定の飛行機の情報を知ることが必要です。
航空会社によって、運航情報の確認の仕方はさまざまですが、電話だけではなく、WebサイトやSNSなどで運航情報を公開しているところもあります。出発日の天気予報を前もって確認しておき、台風などが近づいている場合は欠航となる可能性が高いため、特に注意が必要です。
インターネットなどの手段を使って、いち早く欠航情報を確認し、別の便の手配やホテルの手配ができたら便利だと思います。また、その際にかかる振替便のチケット代などは航空会社が補償してくれることが多いですが、ホテルなどのキャンセル料は自己負担となることが一般的です。
航空機遅延費用特約が付帯された保険
海外旅行保険の中には、補償内容として航空機遅延費用が最初から含まれているものもありますが、含まれていないものもあります。海外へ渡航される際には、前もって航空機遅延費用等補償特約を付けておくことをオススメします。ただし、故意や重大な過失、戦争や変乱、地震や噴火などに関しては補償の対象外となっていますので、政治的に不安定な地域や噴火が多い地域へ渡航される方は注意が必要です。
特約と言っても数百円で付帯できるのが一般的なので、万が一に備えて付けておくと安心です。また、クレジットカードに付帯されている保険にも航空機遅延費用が補償されているものもあります。お持ちのクレジットカードの補償内容によって、保険会社で加入する保険の内容を検討するというのも良いですね。
自身の都合で予定より長く滞在することになった場合
海外旅行先で予定より長く観光したくなったり、帰国前に立ち寄りたい国ができたりと、旅行中に予定が変更されることもあるかと思います。その際には予約していた航空機チケットの払い戻しや便の変更手続きが必要になります。
また、旅行先で病気やケガをしてしまい、予定の飛行機に乗ることができなくなってしまった場合や、親族の不幸などでやむを得ず予定より早く帰国しなければならなくなってしまった場合なども、航空機の手配やホテルへのキャンセル料支払いなど手続きが必要となります。
飛行機のチケットの払い戻し方法
いかなる事情があったとしても、予定の飛行機に乗らないことが決まり次第、航空会社に連絡することが必要です。出発時刻を過ぎてからキャンセルをすると、チケット代金を払い戻ししてもらうことが難しくなってしまう場合もありますので、早めの連絡をオススメします。
キャンセルする方法は、電話かインターネット、窓口で直接手続きを行う方法があります。窓口で直接キャンセルの手続きをする場合は、他の便の予約も一緒にすることができます。また、キャンセル後に搭乗する便が決まっている場合には、変更手続きをすることも可能です。その際に変更できる内容などは航空券によって違ってきますので、問い合わせて確認する必要があります。
基本的に払い戻しの方法は支払った方法でされることが一般的です。クレジットカードで決済した場合には、クレジットカードに返金され、現金で支払った場合には窓口か銀行振り込みで払い戻してもらうことができます。
飛行機のチケットを旅行会社を通じて購入した場合には、航空会社ではなく、旅行会社にキャンセルの連絡をし、旅行会社に返金をしてもらう必要があります。コンビニエンスストアで購入した場合は、キャンセルの手続きは航空会社でできますが、返金の際には購入時のお客様控えが必要になる場合もあるため、保管しておく必要があります。
旅行キャンセル保険とは?
出発当日の急な病気やケガ、交通機関の遅延などで旅行が中止となった場合に、旅行代金のキャンセル料を補償する保険が旅行キャンセル保険です。例えば、小さなお子様が旅行当日に発熱し、病院に行くため旅行をキャンセルしたときや、旅行前日にインフルエンザを発症し、やむを得ず出国を中止したときなど、万が一の場合に備えることができます。
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この記事を書いた人
伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)