渡航のテクニック

パスポートが旧姓のまま渡航は可能?海外旅行における新姓旧姓

ご結婚を機に、ハネムーンを計画している方も多いかと思います。一生に一度のハネムーンを海外で過ごすのは、やはり憧れですよね。

旅行代理店では、新婚旅行のためのパッケージツアーも豊富に揃えられており、特別なプランが組まれています。二人の旅行計画を考えているだけでも、楽しくて幸せな気持ちになりますよね。

結婚という一大イベントは、さまざまな行政の手続きなどがあるので、とても忙しいですよね。海外へ渡航する際、必ずパスポートが必要となりますが、氏名などが変更になった場合は変更手続きが必要となります。

変更の手続きを忘れてしまった方や、旅行までに変更が間に合わないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、結婚などによって氏名が変わった方のパスポートについて、説明させていただきます。

■もくじ(ページ内リンク)

パスポートの変更方法

旧姓のパスポートで旅行できる?

海外旅行保険の契約について

最後に

パスポートの変更方法

有効期限内のパスポートに下記の変更があった場合は、新たにパスポートを申請する必要があります。

・戸籍上の氏名が変更になった方

・本籍地の都道府県が変更になった方

・性別や生年月日の変更が必要な方

パスポートの変更には「切替申請」と「記載事項変更申請」の2通りがあります。

下表は神奈川県パスポートセンターから引用したものですので、ご確認ください。

【切替申請と記載事項変更申請の比較表】

比較項目

切替申請           

記載事項変更申請

現在有効中のパスポートはどうなるの?

失効させて新しいパスポートに変わります

パスポートの有効期限は?

発行日より10年または5年
※現在のパスポートの残りの有効期間(残存有効期間)は切り捨て
※18歳未満の方は5年のみ

現在の有効期間満了日は変わりません

所持人自署(サイン)・顔写真・旅券番号・ICチップ内の
データはどうなるの?

新しくなります
※旅券番号はお受取まで確認できません

手数料

10年用     16,000円
5年用(12歳以上) 11,000円
5年用(12歳未満)  6,000円

6,000円

代理人による申請

できます

代理人による受取

できません

出入国時の自動化ゲートや
機械読み取りは利用できますか?

できます

 

氏名が変更になった方は変更手続きが必要ですが、ローマ字表記が同じ場合は申請不要です。

例:伊藤(ITO)→伊東(ITO)、大野(ONO)→小野(ONO)

また、本籍地が変更になっても、都道府県が同じ場合は申請不要です。

例:東京都立川市→東京都江東区

 

比較表を見てみると、有効期限が引き継がれるか否かによって、手数料が変わることがわかりますね。このことから、パスポートの有効期限がどのくらい残っているかによって、申請方法を決定するのも良いでしょう。

ただし、パスポートの有効期間が一定以上残っている、という入国条件が設定されている国もあります。国によって期間は異なりますが、有効期限が6ヶ月程度しか残っていない場合は切替申請をおすすめします。

また、以前筆者が切替申請か記載事項変更申請をするか迷っていたところ、パスポートセンターの職員の方から「記載事項変更は入国審査時にいろいろ質問される可能性があり、外国語での受け答えに自信がないなら切替する方がおすすめです。」と案内された経験があります。

外国語での受け答えに自信がない方は、思い切って切替申請するというのも検討してみてはいかがでしょうか。

なお、パスポートの更新手続きには戸籍謄本やパスポート用の証明写真などの書類を提出する必要があります。

申請から受け取り完了までの日数は土日祝日を除いた、7日間程度の時間がかかりますので、余裕を持って手続きをしましょう。

旧姓のパスポートで旅行できる?

余裕を持って申請手続きをしましょう。と先述しましたが、入籍のタイミングによっては、変更が間に合わない場合もありますよね。

旅券法からするとパスポートの記載事項に変更があった場合は、遅滞なく申請するよう定められています。

もしも、入籍から申請までの日程がない場合、旧姓パスポートでも旅行は可能なのでしょうか。

本来変更しなくてはなりませんが、可能ではあります。ただし、航空券に記載されている氏名と、パスポートに記載されている氏名は必ず一致していなくてはなりません。

たった一文字でもスペルミスがあれば搭乗できませんので、ご注意くださいね。

海外旅行保険の契約について

海外へ渡航するとなると、万一の時の補償についても気になるところですよね。海外旅行保険に加入する際は、パスポートに記載されている氏名と同一名義で申込みをするよう案内しているケースが多く見受けられます。

これは、現地で治療を受けることになった場合、パスポートと同一名の方がよりスムーズに治療を受けられるためです。

しかし、申し込み方法は各保険会社によって異なっているため、お申込みの際は必ずご確認ください。

また、海外旅行保険の契約者(保険を掛ける人)を家族に設定し、被保険者(保険を掛けられる人)をご本人に設定して契約を行うということも可能です。ただし、インターネットでの申し込みは、契約者名義のクレジットカードでないと契約できないという保険会社が多いですのでご留意ください。

なお、現地で病院にかかる際は、保険証券とパスポートの提示を求められることがあります。二つの内容に相違があった場合、治療をしてもらえない可能性や説明に時間がかかってしまうこともありますので、注意が必要です。

万一、現地で何らかのアクシデントが起こってしまった場合は、病院へ行く前に必ず24時間日本語対応のサポートデスクへ連絡しましょう。

お近くにある提携病院の紹介や、必要があれば救急車などの手配、日本語での通訳をしてもらうこともできます。

最後に

アクシデントが起きてしまったとき、慣れない海外では予想以上に慌ててしまうものです。

そういった時に日本語で対応をしてもらうだけでも、安心感がありますよね。素敵な旅行になるよう、事前の準備はしっかり行い、万一の時のお守りとして、海外旅行保険には加入しておきましょう。

海外旅行保険への加入を検討されている方は海外旅行保険比較サイト「i保険」をご覧ください。

 

お電話で海外旅行保険の資料請求・お問い合わせはこちら【通話無料】募集代理店:アイ・エフ・クリエイト0120-207-207【受付時間】9:30~18:00(日曜、祝日は除く)

この記事を書いた人

伊藤菜央(株式会社アイ・エフ・クリエイト 保険コンサルタント) 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)